2008年10月 例会(開催日:2008-10-16)
実りの秋、満月に近い美しい月の出とともに10月度例会はアパホテルで開催されました。
本日のゲストはワシントン特派員やニュースキャスターの経験もある中京テレビ放送㈱秘書部長の山内英司さん、テーマは「今、テレビが大変だ〜」。
山内さんはこの中で、通信革命の中で進められているテレビのデジタル化によって護送船団方式で守られてきた「テレビ鎖国」に開国が迫られていると前置きした後、2011年の夏にアナログ放送をすべて停波させることの問題点を総括。国策とはいえ、一人暮らしのお年寄りに至るまで受像機が広く遍く普及するかが最大のポイントで、停波が近づくにつれて問題の噴出が懸念されるため国や地方自治体、関係業界が一丸となってPRと対策にあたるとのこと。続いてスポンサーからのスポットCM収入の減少とデジタル化投資で今テレビ業界が未曽有の危機に直面していることが語られました。中でもキー局からの番組と、それを放送する対価ネットワーク収入の両方の恩恵を受け、県域免許制度に守られているローカル局には厳しい局面が予想されている現実が紹介されました。変化を取り込んでチャンスに変えられるかがローカル局生き残りの鍵になるようです。確かに今や画像を見る端末はテレビだけでなく、パソコン・携帯・ゲーム機など多様化しており、発信者も“You Tube”に代表されるように私達自身です。最も身近で関心が高く絶大な影響力を持つテレビというメディアも大きな地殻変動の中にあることを実感できました。
懇談会では2名の新入会員、吉田敦さん(大34)と近藤高史さん(大40)が紹介された後、志水篤彦さん(大17)による乾杯が行われ、歓談が交わされる中で、予定の時間は残り少なく玉井宰さん(大22)に中締めの挨拶をしていただき10月の例会は盛会裡に閉会しました。